F559.9g R756.4g 共にクイック含まずの実測重量
ようはSHIMANO製HYPERON。
WH-7700carbonの、ある程度の速度でスラロームするだけで
微妙に左右にヨレてるのが分かる後輪には閉口したクチなのだが、
こいつは正直完成度の高さにびっくりした。しかもこの値段。
他社を殺す気ですかってくらいの価格攻勢だ。
いくらアルミフリー使用で有利でもHYPERONはハブシェルがカーボンなわけで、
実測重量同士で比べて後輪がHYPERONのHGより軽かったのはまず最初の衝撃だった。
シマノが前からやってるハブニップル方式も継承しているなど、
とにかく外周を少しでも軽くしようとしている努力が見て取れる。
走りの軽さはマジでHYPERONと比べて遜色なくて、
HYPERONのあのうおおすげえ異次元の反応性！な感じがそのまんまあり、
カンパはこりゃ真剣にヤバイんじゃないかと余計な心配が頭をよぎる。
7700とHYPERONの時ははあからさまに差があったが、一気に並ばれた感じだ。
リムの仕上げも丁寧で、穴という穴に補強が施してあるなど手間がかけてある。
7700carbonに比べてブレーキが俄然効くようになったのも大きな違い。
7700はSWISSSTOP使っても効きが甘いところがあったが、
7801はHYPERON(ホントよく効く)と変わらないくらい効く。
それと俺は今までカンパのRECORDハブこそ最強だと思っていたのだが、
あのRECORDハブの艶っぽい回りそっくりに仕上がっているのも衝撃的だった。
7700系ハブまではサラッと軽妙に回るだけの感じだったものが、
7800ではあのRECORDのニュルンとした感触と変わらなくなった。マジですか。
微妙にエアロなリムだが、HYPERONが60km/hくらいまではズンズン伸びるのに
そこから先へ加速するのはやけにしんどいのに比べると少しは効いている感じがした。

□実測重量F570　R770
□重量、ハブの性能より踏み出しの軽さ、速度の維持が容易。
□リムハイトＦ28mm R24mmで巡航性、耐横風性能のバランスが良い。
□シマノのハイエンド機種の為、細かいところまで良く作り込まれて
　いる印象を受けた。
□実勢価格12万弱はかなりお買い得でおすすめ出来ると思う。