> 今回は、当社製品「Speedequip」を購入していただき、まことにありがとうございます。
>
> さて、お問い合わせのタイヤサイズの件について、回答させていただきます。
>
> 結論から申しますと、当社の「Speedequip」のタイヤ幅は、
>実寸幅よりも、呼び寸(タイヤのパッケージおよび、
>タイヤサイドのマークに印刷されているタイヤ寸法)が約5mm太くなっております。
>このため、呼び寸「700x35C」のタイヤの実寸幅は、約30mmとなっています。
> 同じく、呼び寸「700x32C」のタイヤは、実寸幅:約26mm
> 呼び寸「700x28C」のタイヤは、実寸幅:約23mm、です。
>
> これは、日本に700Cのタイヤが始めて導入された際に、日本のメーカーが、
>実寸幅より5mm太い寸法がそのタイヤの呼び寸となるように設計したのが始まりです。
> どのような経緯でそのような設計になったのかは、私にも分かりませんが、
>現在でも、日本国内の自転車タイヤメーカーにはその慣習が残り、700Cのタイヤでは、実寸法と呼び寸が違う製品が販売されています。
>
> このため、今回お問い合わせいただいた、実寸法が細いのではないかという疑問については、
>実際にその通りであり、またそれが梱包、マーキングのミスによる不良品ではない
>当社の正常品であるという点、ご理解いただきたいと思います。
>
> しかし、海外製の700Cタイヤについては、このような慣習はなく、
>実寸法と呼び寸法が概ね一致しております。
>また、日本製の700Cタイヤについても、ロードレース用など一部のタイヤについては、その表示方法が変更されてきています。
>
> 最近では海外製の700Cタイヤが普及してきて、ユーザーの方々がそれを自分で購入し、
>タイヤを装着する機会が増えてきている現実もあり、この日本独自の700Cタイヤの呼び寸
> についての疑問、問い合わせが増えてきており、ユーザーの方々にご迷惑をおかけしています。
>
> 当社では、この種の誤解を防ぐためにタイヤの刻印(マークではなくタイヤに彫っている印)には、実寸法も表示しております。
>
> 「Speedequip」のサイド部を確認していただくと、
> 「Speedequip 700x28C」のマークの他に、
> 「700x28C  (23 - 622) 」という刻印が施されています。
> この刻印の内、カッコ内の表記がISO表記と言われる世界共通のタイヤ寸法の表示形式で、これがタイヤの実寸法を示しています。
> ちなみに、カッコ内の前半の数字が、タイヤ幅を示し、後半の数字が、リム径を示します。
>
> 当社700Cタイヤの実寸法については、このISO表記で確認していただくよう、お願いいたします。
>
> 日本のタイヤメーカーの慣習が原因とは言え、このたびは、ユーザーの皆様に疑問を与えてしまった点、
>タイヤメーカーとして反省しております。
> 今後は、タイヤの寸法表示も含めまして、もっと分かりやすい製品体系の確立に努力する所存ですので、
>今回の件については、何卒ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。